高校球児のパフォに賛否両論
18日から開幕した第95回選抜高校野球。開幕戦に登場した東北の選手が披露した“ペッパーミル・パフォーマンス”が話題となった。審判から注意され、日本高野連もコメントを発表。賛否両論を呼んだ理由とは?
公開日:2023.3.20
WBCで話題となった“ペッパーミル・パフォーマンス”を塁上で披露
「選抜高校野球・1回戦、山梨学院3-1東北」(18日、甲子園球場)
東北 “ペッパーミル・パフォ”塁審に止められた「楽しむ姿でやりたかった」
初回に相手の失策で一塁に走者が出た際、チームで“ペッパーミル・パフォーマンス”をしようとしたが、塁審に制止されたためにやめた。佐藤響は「試合前、楽しい雰囲気でできるように『やろうか』と話していたが、塁審の方に止められて。野球にはフェアプレー精神があるので。でも僕たちは相手を侮辱しているわけでなくて楽しんでいる姿というのはやりたかった」と振り返った。
それでも「ルールがある以上、自分たちもそれに沿ってやる。もっと違う形で楽しむことはできるのかなと。注意を受けてベンチもちょっと沈んだが、違う形で楽しむことができた」と、前向きに捉えた。
日本高野連からは理由説明
「高校野球としては、不要なパフォーマンスやジェスチャーは、従来より慎むようお願いしてきました。試合を楽しみたいという選手の気持ちは理解できますが、プレーで楽しんでほしいというのが当連盟の考えです」
高野連 東北の“ペッパーミル・パフォ”注意の理由説明「従来よりお願い」「プレーで楽しんでほしい」
ネットで賛否両論
ネットでは多くの反響があり、「相手のエラーで出塁した場面でやる事ではないですよね」、「魅せることも試合の一つであるプロ野球と部活動の一環である高校野球ではパフォーマンスの是非を問われるものであるのは仕方ない」、「審判がダメと言うなら従うのがいい」、「高校野球は学生で教育の場であるからね」と、今回のパフォーマンスには否定的な見方が多い。一方で、「いろいろ厳しすぎない?」という意見や、「こうなる事を予測できない高校生を指導する大人が悪い」など、事前の説明があったと指摘する声もあった。
なぜ注意?東北 甲子園の「ペッパーミルパフォ」で物議 ネット賛否「エラーでやるのは」「教育の場」学生野球憲章に記述も
“本家”も反応
侍ジャパンのラーズ・ヌートバー外野手が18日(日本時間19日)、安打や本塁打を記録した後に披露する「ペッパーミル・パフォ」が選抜高校野球の試合で禁じられたことを伝え聞き、「かなり奇妙ですね」などと反応した。
ヌートバー「ハハハハ。かなり奇妙」 高校野球で“ペッパーミル・パフォ”禁止を笑ったわけ
自身が侍ジャパンに持ち込んだパフォーマンスが社会現象になるほど、広く浸透していることに「こうして大きくなっているのはかなりクールですよ」と喜んだ。