ドーピング違反で4年間資格停止処分の池田向希 CASに不服申し立てを発表「一日も早く競技を再開し、名誉を回復するために必要なこと」
旭化成は28日、アンチドーピング規則違反が認定され、4年間の資格停止処分を下された競歩で21年東京五輪、22年世界選手権銀メダルの池田向希(26)について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申し立てを行ったことを発表した。
池田は同社を通じて「本件がメディアに取り上げられた後に、多くの方から激励のお言葉を頂きました。私の潔白を信じて、そのようなお言葉をかけて頂いた方に、まずはお礼申し上げます。正式な裁定書面を受領した後に、多くの関係者の方に相談した結果、一日も早く競技を再開し、そして名誉を回復するために必要なことであると考え、スポーツ仲裁裁判所に対して不服申し立てを行うことにいたしました。今後ともご理解とご支援を頂ければ幸いです」とコメントした。
池田は昨年6月に世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット(AIU)」から血液ドーピングの疑いがあると通知され、弁明書を提出したが、同11月に暫定的資格停止処分が下された。その後、AIUに不服申し立てを行い、審問が開催されたが、今年2月に違反が認定され、4年間の資格停止処分が下された。池田は「私は絶対にドーピングをしていませんので、今回の裁定は納得がいきません」と否定していた。