森永卓郎さん死去 67歳・原発不明がん 長男「まだ気持ちの整理が出来ていません」 前日にラジオ2本出演

 経済アナリストで独協大教授の森永卓郎(もりなが・たくろう)さんが28日午後1時33分、原発不明がんのため自宅で死去した。67歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで行う。23年末にステージ4のすい臓がん(後に原発不明がんと判明)をニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」で公表、闘病していた。この日の同番組は欠席していた。

 森永さんは27日にTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」と文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」に出演。最後の出演となった後者では自宅からリモート出演し、「1週間前から体調が急激に悪くなって今ほとんど動けないし、この1週間ほとんど何も食ってない。今ボロボロなんです」と報告。

 前者でも「本格的な転移が始まったようで、右の脇腹のところに一気に痛みが出て来た」、「そう長くもたないかもしれないなというのが個人的な感想」、「転移が一気に広がるとまずいと思っていたが、ここまで急変するとは思っていなかった」と、深刻な病状を説明していた。

 森永さんは東京大学経済学部卒業。経済アナリストとしてテレビやラジオのコメンテーターやパーソナリティーも務めて人気を得た。コレクターとしても知られ、収集品を展示するB宝館を2014年に埼玉県内にオープンさせた。長男で経済アナリストの康平さんは「まだ気持ちの整理が出来ていません」などとするコメントを発表した。

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