政治ジャーナリストの田崎史郎氏が２２日、日本テレビ系「ウェークアップ」に出演。石破茂首相が自民党の１年生議員に１０万円の商品券を配布した問題について言及した。

　番組冒頭で、石破首相が商品券を贈ったことに端を発した問題について取り上げた。自民党の舞立昇治参院議員が、歴代の総理が慣例としてやっていたと発言（後に推測に基づく発言として撤回）、岸田前首相も商品券を配っていたとの一部報道についても紹介した。

　田崎氏は「贈り物をするっていうのは、自民党の文化というか、日本の文化なんですね」と前置き。そのうえで「贈り物すること自体は悪くないですけれども、なぜ１０万円なんですか？と。しかも政治と金が問題になっているときになぜやるんですか？あるいはクリーンと言われてきた石破さんがなぜやるんですか？っていうことで失望を招いていて、政治的センスに欠けるっていうことになりますよね」と述べた。

　中谷しのぶキャスターが「これは自民党に根付いていた独自のものではないということですか？」と疑問を投げかけた。田崎氏は「根付いていた…、独自のもの…。どう言ったらいいのかな？継続的に、慣習的に行っているかどうかは分からないんですよ。今いろいろ証言が出てきて、直近では第二次安倍政権時代のことについて証言がありました」と、同党の大岡敏孝衆院議員が第二次安倍政権の時に政権側から金券を渡されたとする発言について触れた。

　続けて「自民党からすると『なんでこの時期にこういう発言するの？』と。『誰が得するんだ』と。お金の問題は自民党内では秘めごとなんですよ。言っちゃいけないっていうのが常識としてあるんです」と解説。「（石破首相のケースは）初当選の議員の誰かが言われた。今回は大岡さんが言われた。大岡さん自身にも自民党にとっても何の得もないんですよね。そういうことを、なぜ言われるかで、クエスチョンマーク」と首をひねった。

　前夜、自民党幹部と深夜に話したことを明かし、「『なんであんなこと言うの』っていうのが自民党の反応です」と話した。