女優の今田美桜（２８）がこのほど、都内で開かれたＮＨＫ連続テレビ小説「あんぱん」（３１日スタート。総合、月～金曜、前８・００）の取材会に出席した。アニメ「アンパンマン」の原作者・やなせたかしさんと妻の小松暢（のぶ）さんをモデルに、苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかったヒロイン・朝田のぶ（今田）と柳井嵩（北村匠海）の人生を描く。

　放送開始が直前に迫り、今田は「やっとだ、という気持ち。とにかく早くお届けしたいの一言。３月３１日からの毎日、とても皆さんの心がきっと明るくなるんじゃないかなと思って、ワクワクしています」と満面の笑みで語った。クランクインから約半年。「今はのぶが生活の一部になっている。とてもナチュラルに撮影して、のぶになれている気がします。全身全霊で演じられているのはキャストやスタッフのおかげです」と話す。

　やなせさんと違い、暢さんには残っている資料も少ない。それでも「やなせさんが書く本などを見ると、暢さんのことが出てくる。懐が深くて柔らかさと強さを持っている人なんだろうなと。写真もやなせスタジオにうかがった時、やなせさんと暢さんお二人でお互い写真を撮り合っているものもあって、やなせさんが暢さんに向ける笑顔など、すごく参考にさせてもらっている」という。

　アンパンマンについては「小さい時から大好きで。正直、当たり前にある存在」としながらも「大人になってから見ると全然捉え方が違う。生きる喜びなど、深く深く包み込むように伝えてくださっていたんだと」と理解を深めている。今田は視聴者に「諦めずに頑張り続けるのぶをみて、勇気をもらってほしい」と呼びかけていた。