橋下徹氏「国会議員をAIに任せたら」質問に“政治家の重要な役割”熱弁「トランプ大統領はAIにはできない」
元大阪府知事、大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が15日、大阪府吹田市の関西大吹田みらいキャンパスでのシンポジウム「関西大学でも、そこまで言って委員会BDS」に出演。4月に同大に入学する新入生からの「政府や、国会議員をAIに任せたら日本はどのようになるのか」との質問に答えた。
シンポジウムは、同大に開設されるビジネスデータサイエンス学部の開設記念イベントとして行われ、読売テレビの人気番組「そこまで言って委員会NP」(日曜、後1・30)のセットを移し、同番組のパネリストと学部の教授陣が「データサイエンスを学べば儲かる?儲からない?」「近い将来、人類はAIに支配される?されない?」などのテーマについて討論した。
橋下氏は、政治や行政をAIでスリム化できるのではないかとの指摘に「政策を適切に判断していく時には、データをもとに判断していく。そうなってくると、いい加減な政治家なんていらなくなってくる。AIに任せた方が、よっぽどお金とか、無駄遣いしなくていいんじゃないかという、そういう面もある」と理解を示した。
自身の、政治家としての経験を振り返り「政治でもっと重要なことは、政策を選ぶというよりも政策を創っていく。どちらかというと、政治家よりも官僚たち、それから専門家の方がそれなりにすごい、いい政策を創るんですよ」と、質問した新入生に語りかけた。
さらに「政治家が政策なんか創ると、今の教育無償化っていう、自民党と公明党と維新が私立の高校の無償化なんて、とんでもない欠陥だらけの政策を駆け引きで創っちゃうわけで。政策づくりはAIでいいかもわかんないけど」と“古巣”の日本維新の会への批判も忘れなかった。
橋下氏は「政治家の一番重要なところは、最後はね、意見がぶつかった時に、納得させるというところがあるんです。意見がぶつかって、それから猛反発がある。感情的に反発されるっていう時に、抑えていくっていうところの政治家の役割は、これはやっぱりAIでは代替できないのかなというふうに思います」と、政治家の重要な役割を説いた。
トランプ米大統領を引き合いに出し「賛否両論あるけども、トランプ大統領は政治家としてはすごくよくやっている。世界中から批判を浴びて、それでもあの紛争を止めにいくっていう…ああいうことはAIにはできない」と持論を展開した。
橋下氏は「政治の本質っていうのは、いろんな意見がぶつかり合う、反発がある中、最後は納得させて収めるっていうところが政治の重要な役割だと思っている」と強調した。
(よろず~ニュース・杉田 康人)
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