【京王杯SC】ラウダシオン復活V 次走は安田記念で父子制覇へ M・デムーロ「楽しみ」

 「京王杯SC・G2」(15日、東京)

 輝きを取り戻した。1番人気に推されたラウダシオンが、2020年のNHKマイルC以来となる美酒をゲット。M・デムーロは「手応えは抜群だった。物見をするので先頭に立つのを待ったけど、余裕はあった」と会心のVに満足げだ。自身はダービー卿CT(テルツェット)に続く、21年重賞2勝目となった。

 逃げ馬との距離こそNHKマイルC時より離れていたものの、レースぶりは1年前の再現と言っていいかもしれない。好発を決めて2番手を確保。直線は焦らずに追いだしを我慢し、ラスト1F過ぎで先頭に立つと、後方から迫るトゥラヴェスーラを振り切った。

 G1馬になってからは好走と凡走の繰り返し。前走の高松宮記念は14着と惨敗を喫した。鞍上は「難しいところがある」とした上で、「良馬場で好きなコース、そして展開が向けばこれだけ走れる」と胸を張った。ムラっ気は玉にきずだが、歯車がかみ合えば重賞を楽に勝てるポテンシャルを秘めている。

 これで安田記念(6月6日・東京)の優先出走権を獲得した。鞍上は「本番に向けて楽しみです」と意欲満々。2つ目のG1タイトル奪取、11年勝ち馬リアルインパクトとの父子制覇に向けて大きく弾みをつけた。

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