【札幌記念】ユーバーレーベン&ウインマリリン 手塚厩舎の2頭がソダシ連覇に待った

 「札幌記念・G2」(21日、札幌)

 近年、牝馬が活躍する北都の大一番。今年も昨年覇者ソダシを筆頭に、実力馬がそろっている。注目は手塚厩舎の2頭。21年オークス以来の勝利を狙うユーバーレーベンは、初の海外遠征となった前走のドバイシーマクラシックで5着と見せ場をつくった。ウインマリリンも近走はG1でひと息の成績だが、重賞3勝の実力馬だ。状態の良さは目立っており、変わる可能性は十分にある。

 北の大地で行われる伝統の一戦に、今年も多彩なメンバーが顔をそろえた。近年は牝馬が活躍。12年フミノイマージン、14年ハープスター、20年ノームコア、昨年は1着ソダシ、2着ラヴズオンリーユーがワンツーフィニッシュを決めるなど、過去10年で4勝を挙げている。今年の代表格は連覇が懸かるソダシだが、虎視たんたんとタイトルを狙うのが手塚厩舎の2頭だ。

 昨年のオークス馬ユーバーレーベンは、前走のドバイシーマクラシックで5着に好走した。矢嶋助手は「状態は休み明けという感じはあるものの、追うごとにやる気になってます」と感触を伝える。2歳時に札幌2歳S2着があり、舞台は合う。「ゴールドシップ産駒で力強い走りをするし、実績もありますからね」とタフな洋芝を歓迎する。

 G1勝ちこそないが、重賞3勝の実力馬ウインマリリンも手応えをつかんでいる。同助手は「馬体にハリがあり、活発さもある。身のこなしも大きくなった感じですね」と状態の良さを強調した上で、「スタートは速いほうだし、小回りも向いている思います」と舞台設定をプラスに捉えていた。

 「メンバーは強くなるけど、どれだけやれるか楽しみ。2頭とも頑張ってもらいたいです」と期待を寄せる。ソダシだけではない。今年も牝馬から目が離せない。

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