【競輪】高木萌那「突き進む」“競輪界のサラブレッド” 祖父・工藤元司郎氏父・現役レーサー高木和仁

 祖父、父の背中を追って競輪界に飛び込んだ高木萌那
 工藤元司郎さん
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 3月に日本競輪選手養成所を卒業した125期(男子)と126期(ガールズ)の新人選手が5月に開催されるルーキーシリーズでプロデビューを果たす。ここでは注目選手としてダービー覇者で元デイリースポーツ評論家の工藤元司郎氏を祖父に持つ高木萌那(19)=福岡=をピックアップする。

 高木は父が現役レーサーの高木和仁(福岡)で祖父が元デイリースポーツ評論家でタイトルホルダーの工藤元司郎氏、叔母が競輪キャスターの工藤わこという競輪一家で育った。

 高校までは女子野球で活躍。高校2年生時には決勝のみ甲子園球場で行われた第25回全国高校女子硬式野球選手権大会で全国制覇するなど輝かしい成績を残したが、卒業後に選んだのは慣れ親しんだ競輪の道だった。「高校卒業後の進路を決める時に女子野球の道も考えました。でもそれで食べていけるのかなど、いろいろ考えて競輪だったらと思って迷わずに突き進むことにしました」と当時を振り返る。

 そこからわずか約3カ月の練習で適性試験に合格して養成所に入所するも「最初はクリップバンドすら締められなかった」と苦笑いで話す。競輪家系であるがゆえに「できて当たり前」と思われて苦しい時期もあったが、地道な訓練で成長した。「走行スキルはもちろんですが、精神面でも成長ができました」と話し「記録会で1回目より2回目。2回目より3回目と成績が伸びて、その時に精神面とか気持ちの部分で強くなっている感じがしました」。卒記レースも在所成績も3位だったが、成績上位者に与えられるゴールデンキャップを獲得するなど確かな手応えをつかんだ。

 「憧れの小林優香さんとグランプリに出たいですが、一番はグランドスラムを達成すること」と力強く語った目には自信がみなぎっていた。“競輪界のサラブレッド”がデビュー後は目標達成へ突き進む。

 ◆高木萌那(たかぎ・もな)2004年4月6日生まれ、19歳。福岡県久留米市出身。神戸弘陵高校卒。161センチ。23年5月に126期として日本競輪選手養成所に入所。成績は1着30回、2着14回、3着6回、着外18回で在所成績は3位。師匠は父の高木和仁(76期)。

 ◆工藤元司郎氏(元デイリースポーツ評論家)「娘から萌那が3本ローラーに乗っている写真が送られてきた。その姿を見た瞬間これはすごい。これなら大丈夫と思った。卒記の1走目をカマして勝った時もそうだけど全くフォームがぶれていない。これはすごいことで萌那は握力が強くて、それが生きているんだと思う。自分はガミガミ言わず応援したい」

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