どうも、面白くない記者の小林です。名伯楽がＪＲＡ全１０場重賞制覇に挑みます。小倉大賞典にレッドランメルトとサトノエルドールの２頭で参戦する国枝栄調教師（６７）＝美浦＝です。昨年の函館記念をハヤヤッコで制して記録達成に王手をかけており、残っているのは小倉だけです。

　達成すれば史上７人目ですが、関東の調教師としては初になります。関東の鬼門となっているのが小倉です。ただ、師は過去に最大のチャンスがありました。１７年小倉記念のサンマルティンです。後方から抜群の手応えで進出し、ゴール前まで勝つ勢いでしたが、タツゴウゲキに内をすくわれて鼻差２着に敗れました。「あの時はぬか喜びだったね」と笑いながら、当時を振り返ってましたが、今度はぬか喜びにならないような気がします。

　レッドランメルトは重賞初挑戦となった前走の中山金杯で６着に好走しました。最後の伸びを欠いたものの、早めにスパートをかけて勝ち馬から０秒３差と重賞でも上位の力は示したと言えるでしょう。また、サトノエルドールも白富士Ｓで勝ち馬から０秒４差と見せ場をつくっています。「ウキウキしているし、楽しみですよ」と師も期待してます。レース後に最高の笑顔が見たいです。