佐々木朗希の行動を米メディア疑問視 降板時にボールを監督に手渡さない 走者を残しながらベンチ裏へ 指揮官は擁護「敬意を欠くものではない」
「ドジャース7-3タイガース」(29日、ロサンゼルス)
ドジャースの佐々木朗希投手が先発マウンドに上がり、二回途中2失点でKOされた。メジャー初登板となった東京開幕第2戦で課題に挙がった制球はこの日も安定せず、61球のうちストライク32球、ボール29球で4四球。最速155・9キロにとどまり、防御率は5・79となった。チームは逆転勝ちで開幕5連勝。1981年に打ち立てた球団記録の6連勝にあと1に迫った。
物議をかもした。佐々木が二回2死二塁からこの日4つ目となる四球を与えた直後、三塁ベンチからロバーツ監督がマウンドに向かった。
メジャーでは投手交代時に投手が指揮官にボールを手渡すのが慣例。ところが、オープン戦を含めて初めてイニング途中に降板を告げられた佐々木は持っていたボールを三塁側ベンチ脇に待機していたボールボーイへ投げ、マウンドを降りた。うつむきながら歩く姿がこの日の投球内容を如実に物語っていた。
試合後の監督会見。佐々木の行動を疑問視した米メディアの記者はロバーツ監督に質問した。指揮官は「そうしなかっただけだと思う。敬意を欠くものではない。ただ、彼は私の話を聞こうと集中していた」と説明した。
さらに自身が残した走者がいるにもかかわらず、2番手投手の投球を見守ることなく、一度はベンチ裏に消え、ロバーツ監督が佐々木の後を追うようにしてベンチ裏に向かったことを指摘。指揮官は「私はただ、彼と少し話をしたかっただけ」とし、会話の内容に関しては「彼には『今夜はこれでいいんだよ』とだけ言った」と明かした。
一度、ベンチ裏に消えたが、指揮官との会話の後にベンチに現れた佐々木。2番手投手の火消しを見届けると、ベンチ内でハイタッチを交わし、労をねぎらった。
ロバーツ監督は23歳が見せた感情や態度について「彼はいい投球をしたいだけだ。彼は成功しか知らない。だから彼は動揺し、失望していると思うが、選手はプロフェッショナルでなければいけないし、自身の仕事をやり遂げなければいけない。2回連続で悪い投球をしたのは初めてではないはずだ。これもすべて学習曲線であり、私たちのようないいチームは彼を必要としている」と話した。
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