日本代表、初先発組躍動も無得点ドロー 5バック守備陣崩せず 森保監督「力があるチームと対戦したときに点を奪えるよう」
「W杯アジア最終予選、日本代表0-0サウジアラビア代表」(25日、埼玉スタジアム)
2026年W杯北中米3カ国大会出場を20日に決めた日本は、アジア最終予選C組第8戦でサウジアラビアと対戦し、0-0の引き分けに終わった。森保一監督(56)は前戦のバーレーン戦から先発メンバーを6人入れ替え、前田大然(27)=セルティック=や高井幸大(20)=川崎=らが先発。新鮮な顔ぶれで戦ったが、ノーゴールと課題を残した。日本は6勝2分けで勝ち点20としてC組1位が確定した。サウジアラビアは同10。
目標とするW杯優勝へ、収穫と課題が見えた再スタートとなった。FW前田、DF高井ら最終予選初先発組が躍動し存在感を発揮。一方で、守りを固める相手を最後まで崩せず予選初の無得点。森保監督は「この試合に勝つために準備してくれたことが内容につながっていた。押し込んだ試合をさらに圧力持って、得点を奪えるように成長していかなければいけない」と試合を振り返った。
W杯出場を決めた前戦のバーレーン戦から先発を6人変更。今予選初の大幅入れ替えで、本大会に向けたサバイバル競争のゴングが鳴った。チームの勝利と個人のアピールを果たすべく、前半から試合を優位に進める。10分には高井→田中→前田の変更組による好連係で相手ゴールをおびやかした。「誰が出ても機能するというところ、勝てませんでしたけど、誰が出ても勝つというところを示した部分はあった」と手応えを語った。
一方で相手のシュート数1が物語るように、5バックで徹底して引き、“ドローOK”の相手からゴールを奪えなかった。W杯優勝を掲げるには、こういった難しい試合でも勝利は必至だ。「サウジアラビア以上の力があるチームと対戦したときに点を奪えるように力をつけなければいけない」と反省を口にした。
進化と勝利の両立は決して簡単ではないことを再認識した。それでも、指揮官が掲げる「2、3チーム分の選手層」をつくるために歩みを止めることはない。「個々の成長がチームの成長につながる。選手たちには自分の成長に向けてチャレンジしてほしい」と指揮官。6月に再集結した日本代表が、さらなる進化を見せるはずだ。