心にモヤモヤ オンラインカウンセリングで思わず涙 メリット、デメリットは?
心にモヤモヤを抱えた時、みなさんはどうしていますか?家族や友人に相談する、職場の上司や先輩に相談する、一人で解決法を模索する…悩みの種類や深刻さによって解決手段は違いますが、コロナ禍以降『オンラインカウンセリング』が急激に広がりを見せています。インターネット上で悩みをカウンセラーに伝えることで問題の解決を目指すサービスのことです。利用者もサービスを提供する会社も増えています。
実は筆者自身も今年6月、キャリアや子育て、ジェンダーなどのことで募り募る思いがどうしても処理しきれず、個人的に利用した経験があります。午前中に思い立ち、すぐにサービスを検索し、自分と一番雰囲気が合いそうな企業に会員登録。カウンセラーは、口コミ評価が高く、その日の午後空いている精神保健福祉士の資格を持つ方を選び、予約しました。
時間になり、画面上で対面。カウンセラーは40~50代くらいの穏やかな雰囲気の女性でした。事前にアンケートを提出しているので「子育てやキャリアについてお悩みがあるということですね。」とすぐに水を向けられます。そこで、問題が整理しきれずにどこから話していいかわからない状況ではあったものの、これまでの思いや現状について話していきました。
はじめは冷静な自分がいましたが、これまで心の中で思い悩むだけで、なかなか口にできなかったことを口にすると、自分でも不思議なほど涙がこぼれました。知り合いだと、こんなことを話しても困らせてしまうのではないかと胸に秘めていたことも、安心して話せることを実感します。
具体的な話の一つとして「夫の転勤の度に自分のキャリアがゼロになることはつらい」という話をすると、「物事には必ずいい面も悪い面もある。物事のメリットを見たほうが生きやすくなる。」といった趣旨のお話をされ、おすすめの本を紹介されました。以下、個人的な感想を含めたオンラインカウンセリングのメリット・デメリットです。
【メリット】
・友人や家族だと気兼ねしてしまう悩みも、カウンセラーの方には安心して全てを話せるので楽になる。
・プロの目線から、生きやすくなるための考え方など、知見あるアドバイスを受けられる。
・突発的に落ち込んだ時もすぐに話を聞いてもらえる。
・何かあれば話を出来る場所がある、と安心できる。
【デメリット・気になった点】
・カウンセラーの経験値によって得意なジャンル、不得意なジャンルがあるため、プロフィールを確認する際は資格の有無や、これまでの経験をしっかりと見定めるよう注意が必要。
・結局は自分が解決すること、という認識が必要。カウンセラーは手助けをしてくれるのであって、全て解決するのではない。
・話してみるまで、相性がわかりづらい。若干、話のテンポやキャッチボールに齟齬があった。
今後の制度改革などが望まれる分野であり、利用者が増えたという事はまだまだ潜在的なニーズもあるということ。オンラインカウンセリングが、生きやすくなるための社会的ツールになるかどうかはこれからです。
(デイリースポーツ特約・遠藤萌美)
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