【競輪】新人選手が各地でデビュー ボート競技から転向した仲沢春香に注目

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 今年のゴールデンウイークの競輪界はオールガールズクラシック(久留米)、日本選手権(平)と男女それぞれのG1が開催されて、車券ざんまいの日々を過ごした人もいるだろう。日本選手権開催中の3日から5日までは富山競輪で「ルーキーシリーズ2024」がスタート。未来のスター候補たちも実戦デビューを果たした。

 コロナ禍が終了し、4月22日に2019年以来となる近畿地区の新人選手(125期・126期)インタビューが大阪市内で行われた。3月に日本競輪選手養成所を卒業した男子8人、女子3人。自転車競技経験者だけでなく、他の競技から転向した選手も多く、今後の活躍に期待を抱かせてくれた。

 今年の近畿地区の新人で最も注目はガールズの仲沢春香(23)=福井・126期・L1。競輪選手を志す前は実業団でボート競技を続けていたが成績が芳しくなく、会社と競技から身を引いた。その後は高校時代の顧問の進めによって、競輪選手へ転向。未経験ながら、在所1位、卒業記念レースでも完全優勝とこれ以上ない結果を残して卒業した。

 富山で行われた開催に出場し、予選2日間は危なげなく連勝。決勝は打鐘4角で後方から踏んだが、前団に合わされて、終始外を回る形になっての5着。道中の立ち回りでは経験の浅さも出たが、33バンクとはいえ、1周以上外を走ってもゴールまで踏み切れており、ポテンシャルは十分に感じられた。

 4月のインタビューでは「信頼してもらえて愛される選手に」と抱負を語った仲沢。同県には2022年のガールズグランプリを制した柳原真緒がいて、身近にいい目標がいるのもアドバンテージだ。先輩レーサーと対戦が始まる7月以降も注目していきたい。(関西競輪担当・貞 友之)

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