Ｇ１決勝の舞台に帰ってきた。香川が執念で激戦をくぐり抜けた。準決１０Ｒは町田が果敢に先制して新田がすかさず反撃。香川は渡辺に絡まれて最終バックで町田－松浦から離れたが、諦めることなく追い上げた。最後はゴール前の接戦で３着に食い込んだ。

　「離れてアッと思ったが、前を目標にしたら吸い込まれた。歓声で３（着）かなと思った」。１９年全日本選抜（別府）以来のＧ１決勝進出を地元地区で決めた。幾度となくバンクに叩きつけられて大きなケガが絶えない。それでも不屈の男は表情を変えず淡々と戦い続ける。

　「決勝はうれしいですね。よくやっている方じゃないですか」。最終決戦は吉沢マークを選択。勢いをもらってこん身の差し脚で強襲だ。⑥①、⑥②、⑥③、⑥④、⑥⑦流し。