山火事、知事「鎮圧見えてきた」 保育施設・学童が一部休止、愛媛
岡山市南区と愛媛県今治市の山林火災で、愛媛県の中村時広知事は27日、県災害対策本部会議で、消火活動が進んだとして「鎮圧の背中が見えてきた」と述べた。現地では曇り空が続き時折雨が降った。一方で、煙の影響や延焼の可能性を踏まえてこども園や保育園、学童保育の休止が相次ぎ、別の施設が子どもたちを受け入れる動きも。今治市では市内ほぼ全域が停電する懸念があり、全国の電力8社が社員や高圧発電機車の派遣を決めた。
今治市では山から白い煙が立ち上り、ヘリコプターが散水。雨が降ったりやんだりした。岡山市の大森雅夫市長は記者会見で大規模な延焼は食い止められているとした一方「予断を許さない」と強調。現場を視察し消防隊員らを激励した。
今治市によると、市内の保育施設2カ所は避難指示が解除されるまで休止が続く見通しで、学童1カ所も休止。岡山市では保育施設2カ所、学童2カ所の子どもを、別の保育園や小学校などで受け入れる対応を始めた。
四国電力送配電によると、今治市では2本ある主要な送電線のうち1本で一部が停止した。