ミャンマー大地震、144人死亡 M7・7、タイでもビル倒壊
【ヤンゴン共同】米地質調査所(USGS)によると、ミャンマー中部で28日午後0時50分(日本時間午後3時20分)ごろ、マグニチュード(M)7・7の地震があった。ミャンマー軍事政権トップのミンアウンフライン総司令官は全土で144人が死亡、約730人が負傷したと発表し、被害は拡大する見通しだと述べた。震源に近い中部マンダレーなどで死傷者数が増える恐れがある。
隣国タイの首都バンコクでも強く揺れて建設中のビルが倒壊し、タイ政府によると作業員ら7人が死亡、80人以上が行方不明となった。別の建設現場でも1人が死亡した。
USGSの解析では、震源地はミャンマー第2の都市マンダレーの近くで、震源の深さは約10キロ。十数分後には、周辺でM6規模の地震が発生した。バンコクで大きな揺れを伴う地震は極めてまれ。
軍政は非常事態を宣言。総司令官は、国際援助を歓迎すると表明した。軍政は内戦で統治能力を失っており、被害状況の把握や救助、被災地支援を迅速に進めるのは困難だ。タイとミャンマーの日本大使館によると、両国で日本人の被害は確認されていない。