ETC障害謝罪、復旧めど立たず システム改造原因か、渋滞事故も
6日午前0時半ごろ、東名高速道路や中央自動車道などの自動料金収受システム(ETC)に障害が発生し、東京、神奈川、山梨、岐阜、静岡、愛知、三重の7都県にある一部の料金所やETC専用レーンが閉鎖された。インターチェンジ(IC)付近では渋滞が起き、事故も発生。管轄する中日本高速道路は午後、レーンを開放し、利用者に後で料金精算してもらう異例の措置を取った。
同社によると、2005年の民営化以降、管内でETCの大規模なシステムトラブルは初めて。5日から実施したシステム改造が影響した可能性があり、前の状態に戻す作業をしている。復旧の見通しは立っていない。記者会見した中井俊雄保全企画本部長は「多大なるご迷惑をおかけし、おわびします」と謝罪した。
愛知県警によると、同県豊川市の東名高速豊川IC付近で乗用車など4台が絡む事故が起きた。子ども2人を含む5人が搬送されたが命に別条はない。警視庁によると、中央道でも3件の追突事故があった。
午後5時時点で、16路線の計94カ所でETCが利用できなくなった。