経済産業省は21日、再生可能エネルギーの普及に向け電気料金に上乗せしている賦課金の単価を、2025年度は1キロワット時当たり3・98円にすると発表した。月400キロワット時を使う標準世帯の電気料金のうち、賦課金の負担額は1592円となり、24年度に比べ196円増える。賦課金総額は約3兆1千億円。
再エネで発電した電気は、電力会社が再エネ事業者から一定の価格で高く買い取っている。この費用を賄うため消費者から賦課金を徴収しており、24年度の単価は3・49円だった。
再エネ事業者の販売収入が低下するほど賦課金が上がる仕組み。25年度の販売収入は約1兆8千億円となる見込みだ。