除染土の再利用時の基準制定 環境省、8000ベクレル以下
環境省は28日、東京電力福島第1原発事故に伴う除染土の再利用時の基準を定める改正省令を公布した。放射性セシウム濃度を1キログラム当たり8千ベクレル以下とし、4月1日に施行する。制度面での準備が整った形で、政府は再利用に向けた動きを本格化させる。
浅尾慶一郎環境相は28日の閣議後記者会見で「国民の皆さまの理解が大変重要だ。分かりやすく説明をしていきたい」と話した。
環境省は1月17日から2月15日までパブリックコメント(意見公募)を実施した。20万件余りの意見が寄せられたが、文言が完全に同じ意見が多数を占めた。「反対」とだけ表記されていた意見は約1万件に上った。