井川慶氏に聞いてみた『藤浪がMLBで成功する条件』 「東より西が…」カナダ出身阪神ファンが直撃

イベントでファンと交流する井川氏
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 激闘の日本シリーズが終わって、NPBはオフシーズンに入りました。ストーブリーグも楽しみにしていますが、この時期にもう一つ欠かせないのはトークショーです。普段は聞くことができない選手の裏話やプライベートトークはオフの醍醐味。実は先日、早くもとある「ライブトーク」に参加してきました。

 10月中旬、大阪市内の「梅田ラテラル」でポッドキャスト番組「タイガースキャスト」のイベントが開催されました。ちなみに「タイガースキャスト」とは、カナダから来た筆者の阪神愛に燃料を注いでくれた番組です。2015年1月、入院中だった新米阪神ファンの私はスマホでポッドキャストのアプリを開き「阪神タイガース」を検索。そこで出てきたのがタイガースキャストでした。番組を聞いたらキャンプ前の1軍2軍振り分けについて。「詳しいなー」「みんな個性が強くてやりとりが面白いなー」で…ハマった!

 この番組に影響されて、半年後には筆者もポッドキャストを作成するようになりました。「タイガースキャスト」にも何回かゲスト出演させてもらっていて、メンバーとは甲子園で一緒に観戦することもある。10月のイベントに参加した理由は、そんな仲間たちに3年ぶりに会うという目的もあったけど、実際のところ「スペシャルゲスト」の存在が大きかった。そのゲストとは、阪神を03年のリーグ優勝へ導いたエース左腕、井川慶氏でした。

 番組メンバーと井川氏はイベント前の楽屋で初対面。リーダー“せんねん”の第一印象は「井川氏は背が高く大きな方なのにすごく腰が低く、優しい方でした」。サブリーダー“ともろー”によると「テレビで見ていた通り、とにかく身体が大きかったです。特に太ももが自分の5倍くらいあって驚きました」。

 筆者はイベントの質問タイムで勇気を出して手を挙げました。カナダ出身の私は、阪神時代の井川投手を知りません。そこで、過去の井川氏同様に阪神からポスティングでのMLB移籍を目指す藤浪投手について聞いてみました。「通用すると思いますか?」。すると…。

 「(獲得する)チームによると思うんですね。余裕をもって見てくれるチーム、すぐに結果を求めないチームだったら全然可能性はあると思いますね」

 「球が速いのは魅力的ですし。ピッチャーズパークのチームはもういいピッチャー揃っているので、難しいかもしれないけど。選手がもしいなかったら、ドジャースがいいかな。広い球場なので。パドレスもいい。なるべく東より西のほうがいい。東だともちろんレベルが高いというのもあるけど、やっぱりプレッシャーがすごい。西のナショナルリーグが有利かなぁと思います」

 その流れで、番組のメンバーが藤浪投手の適正についても質問。すると井川氏はこう答えました。

 「どちらかといえば、先発ですね。リリーフはどうしても使い捨て的な扱いで、負担かかるので、先発の方は大事に使ってくれる感じですね」

 イベントの一部だけを紹介させてもらったけど、いかがでしょうか?タイガースキャストのポッドキャスト番組を聞きたくなりませんか?もちろん筆者は今後も番組を応援、たまにはお邪魔させていただきます。そして、自分自身も「トークライブ」に挑戦してみたいなぁと思っています。みなさん、私がゲストを呼ぶとしたらどんな外国人OB選手に来てほしいでしょうか?

 ◆トレバー・レイチュラ 1975年6月生まれ。カナダ・マニトバ州出身。関西の大学で英語講師を務める。1998年に初来日、沖縄に11年在住、北海道に1年在住した。兵庫には2011年から在住。阪神ファンが高じて、英語サイト「Hanshin Tigers English News」で阪神情報を配信中。

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