海外の阪神ファンも18年ぶりアレが待ち遠しい 様々な障壁に負けず応援する猛者たちを紹介

 オーストラリア在住ながら阪神タイガース中心の生活を送るピーターさん。
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 阪神は18年ぶりのアレがハッキリと見えてきた。ただ…チームが快進撃を続けていた8月、筆者はカナダ帰省中。試合観戦どころか結果を見ることもほとんどなく、友人からのDMで絶好調という事実だけを知っていた。日本に戻って、2位以下とのゲーム差が広がっているのを目の当たりにして、正直驚いてます。

 海外で阪神を応援する障壁は、時差と放送へのアクセスです。筆者が滞在していたカナダ西海岸だと、普段の試合開始は深夜26時。で、せっかく夜更かししてもホームゲーム以外の阪神戦は虎テレでは見ることができない。そんな悩みを抱えているのは、実は私だけではありません。今回は、アメリカ、イギリス、オランダ、ドバイなどなど…海外の熱狂的な阪神ファンを紹介したいと思います。

 まずは米ボルチモア在住のリチャード。彼が日本プロ野球を知ったのは1970年代だとか。試合開始は現地だと深夜26時か早朝5時。早起きして、なんとか試合終盤を見るルーティンだそうです。

 テキサス出身のイアンはファン歴わずか2年。それでも小さい子供を育てながら、できる限り試合結果を追っている。日本を訪れたこともない彼がファンになったキッカケはなんと、筆者が配信しているポッドキャストにハマったことだとか!

 元助っ人のジョージ・アリアス氏と知り合いのジェイムズはアリゾナ州在住。2001年から10年以上も日本で暮らしていた経験があり、当時は年間15試合程度観戦していたという。13年にアメリカに帰国した後も阪神愛は不変で、今年は久々に来日してエスコンフィールドと甲子園での試合を満喫した。

 欧州では阪神戦がちょうど出勤時間と重なる。そのためイギリス在住のフランはリアルタイムで観戦できないのが悩み。でもイギリスでは野球が浸透していないため“結果バレ”を恐れる必要がなく、自分の好きな時間に試合を見ることができる。日本語猛勉強中の彼は「イギリス人のタイガースファンとして、これまでペナント優勝を見えなくてしまった。海外でも日本でも世界中にファンが見ています。みなさんは勝っても負けても、応援しましょう。ガンバレ、タイガース!」とアレに向けてエール!文法は多少間違っていても阪神愛は十分伝わってきませんか?

 ファン歴8年でオランダ在住のダグは大阪出身の奥さんが阪神ファンになったキッカケ。現地の人にとって馴染みのない阪神ユニホームを普段着にして、アムステルダムの街を歩くと特別な気持ちになれるそうです。

 ブラジル出身でドバイ在住のフェルナンドは、隙間時間のたびにX(旧Twitter)をチェックして阪神情報をチェック。「今年こそはアレをするでしょう!ファンの皆さん、深呼吸して毎日を噛み締めながら楽しもうぜ!」と同士にエールを送った。

 「世界で一番熱狂的な外国人阪神ファンは自分じゃなかった」筆者にそう思わせたのはオーストラリア在住のピーターだ。彼はオーストラリア阪神タイガース応援団を設立し、生活の中心が阪神タイガース。仕事で日本に出張する際もチームのスケジュールをチェックし、試合観戦できるように調整する。ファンとして暗黒時代も経験したオールドファンのピーターは、こんなメッセージを寄せた。「勝っても負けても虎命!日本一を目指せ!虎ほー!」

 最後はハワイ在住の日本人ハーフであるサンジェイ。彼は神戸生まれで、子供の頃からの阪神ファン。高卒後に渡米し、遠くから阪神を見守ることに。ここ20数年はホノルルに住んでいて、現地時間23時スタートのナイターはテレビを付けて試合途中に就寝する毎日。長らく甲子園から遠ざかっていたけれど、9月14日に筆者と一緒に生観戦する予定です。

 海外にも阪神ファンはたくさんいる。いろんな壁を乗り越えて阪神を応援しているその思いが報われてほしい。さぁラストスパートだ!頑張れ、阪神タイガース!

 ◆トレバー・レイチュラ 1975年6月生まれ。カナダ・マニトバ州出身。関西の大学で英語講師を務める。1998年に初来日、沖縄に11年在住、北海道に1年在住した。兵庫には2011年から在住。阪神ファンが高じて、英語サイト「Hanshin Tigers English News」で阪神情報を配信中。

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