四万十の沈下橋を屋形船でくぐる 穏やかな流れ、サギの群れに感動

屋形船が沈下橋をくぐる 
 遠くにサギの群れが飛び立つ
 客を待つ屋形船
3枚

 四国は四万十を訪ねた。「日本最後の清流」と紹介される四万十川を楽しむ遊覧観光船に乗って豊かな自然が織りなす景観を堪能し、沈下橋(ちんかばし)をくぐった。沈下橋とは大雨による増水時などに橋が川に沈むことを前提にして設計されたもので欄干がなく、装飾へのこだわりを潔く切り捨てている。穏やかな流れに乗って機能美に徹した橋を見上げるとき、だれもがシャッターを連続で切った。

 乗船したのは屋形船「四万十の碧(あお)」。木製の船体は昭和の風情が漂い、見ているだけで懐かしい。中は畳敷きで左右に開閉できる窓があり、開放感たっぷり。ここで2、3日ひとりで静かに暮らしてみたい。

 「四万十の碧」は利用者から3つの理由で人気だ。ひとつは船上で炭火で焼き上げる四万十川のうなぎや、あゆなどを堪能できること(要予約)。もうひとつは航路と景観が素晴らしいことだ。四万十川の蛇行を活用した曲線の航路は変化に富んでいる。民家や道路などの建造物を見ることもほとんどない。3つ目は三里沈下橋、佐田沈下橋が、生田斗真主演ドラマ「遅咲きのヒマワリ~ボクの人生、リニューアル~」(2012年)でロケ地になり、屋形船からこれらの橋を間近で見られることだ。ドラマは四万十市を舞台にし、市内各所がロケ地となった。

 船は静かに進み、エンジンの音はほぼ聞こえない。そのため、サギの群れもなかなか逃げない。二十羽か三十羽くらいの群れが一羽、また一羽と飛び立ってやがて一斉に舞い上がる姿は美しい。

 一見、昔から変わらないように見える四万十川の風景だが、もちろん変化はある。うなぎの漁獲高は減り、20年前はおよそ2000トンあったが最近は1トンほどだという。ブラックバスなど外来種の影響があるそうだ。

 四万十市観光協会によると、四万十川の正式名称はもともと「渡川」で、四万十川は通称だったという。ところがテレビで「日本最後の清流、四万十川」と紹介されたことからその名で全国に知られることになり、1994(平成6)年7月25日に「四万十川」に改称となった。

 乗船時間は約60分。“初四万十”は至福のひとときだった。【四万十の碧 高知県四万十市三里1446 TEL0880・38・2000】

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