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競馬ギガ盛ブログ「トキメキをありがとう」(7月20日)

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 お久しぶりです。美浦・松浦です。お知らせがあります。来週に迫ったアイビスSD(28日・新潟)を目標に調整されていたトキメキ(牝7歳)が、調教中に脚部不安を発症したため、現役を引退。5日に競走馬登録を抹消し、繁殖入りすることになりました。同馬を管理していた斎藤誠師は「古傷ですね。残念ですけど、これまでよく頑張ってくれました。まあ、この馬には大事な繁殖というお仕事もありますから」と労をねぎらい、第二の馬生にエールを送りました。

 担当していた加賀美厩務員の思いは複雑。「脚元さえ無事ならまだやれたと思う。この年になっても気持ちはなえていなかったからね。でも、こういうきっかけがないと繁殖にあげる踏ん切りがつかなかったかも…」。7歳牝馬。馬の入れ替えが激しい近代競馬で4~5年間、担当馬と苦楽をともにする人も珍しくなった。「長く一緒にいたからね。うるさいけど、かわいらしいところもあるし、やっぱ愛着はあるよね」。突然の別れは寂しいが、この先があるからこそ前を向ける。

 彼にとっての思い出のレースは、昨年のアイビスSD。2着惜敗に「あんなこともあるんだな。あの時は、香港のホーが前日に落馬負傷して、勝ったオールアットワンスが(石川)ユキトに乗り替わり。お手馬が戻ってきて、ユキトもかなり気合入ってたからね。勝ったと思ったけど…神騎乗にやられちゃったよ。ジョッキーがうまく乗ってくれただけに悔しかったね」。競馬にタラレバは禁物だが、神様のイタズラがなければ、タイトル奪取も十分にあり得た。

 夢の続きは2世へ-。トキメキという馬は「スピードはそんなにない。気持ちだけで走っていた」と話すが、その気持ちが想像をはるかに上回った。「3勝クラスを勝った後、オープンでは厳しいと思っていたけど、そこからもう一段、成長してくれた。もともと体つきはいいから、お母さんの気持ちの強さが子どもに伝わってほしいね」。エンドスウィープ系アドマイヤムーン産駒でいろんな種牡馬と配合できるのは魅力的。全兄に重賞でも活躍したストーミーシーがいるのも頼もしい限りだ。心ときめくような、根性娘の2世誕生を心待ちにしている。

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2024.11.18

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