「オープン戦、日本ハム５－２ヤクルト」（２１日、エスコンフィールド）

　日本ハムは投打ともに好結果を出し「言うことないですけど」と新庄監督も満足げ。むしろ、オープン戦残り２試合となって次々と選手が活躍する状況を「いい悩みですけどね」と打ち明けた。

　この日は１、２番でスタメン出場した吉田と今川が初回に連打でチャンスメーク。主軸につなげて４点を先制した。新庄監督は２人に加えて「若林くんも打ったし、奈良間くんもいいプレーするし。わからん、これは。あと２試合しかないから」と開幕１軍メンバー選考の難しさを口にした。

　残された枠は「あと２人くらいか」としたが、当落上の選手を「落とすという感覚ではない」という。「今のところこのメンバーですよ。でも人数が決まってるから調整をしておいてください、という形。みんないいんで」と説明した。

　他球団はレギュラーメンバーがオープン戦の中盤まで出場して、その後は控え選手がプレーするスタイルが多いが、「レギュラー、スタメンが１、２打席立って代わるのを僕はしたくない」と新庄監督。その日の先発メンバーには長いイニングを出場させる考えで「選手も朝、僕が出るって準備はできてる。そういう調整方法というか。みんな奮い立たせてる。意識を持たせてる」とその意図を明かす。「で、みんな活躍するから、俺が震えて立ってる（笑）。まじか？って」と言って報道陣を笑わせた。

　チャンスを与えた選手がことごとく活躍する現状を「いい悩みですけど」と表現し、「ちょっとわからん、まだ」と残り２試合で熟考する構えだ。