カーリング・日本女子が3勝目 中盤3連続スチールで好調デンマーク下す 五輪枠危機も吉村紗也香「結果はついてくると信じて」 巻き返し誓う
「カーリング・女子世界選手権」(19日、議政府)
来年のミラノ・コルティナ五輪の出場枠をかけた大会の1次リーグが行われ、世界ランキング5位で日本代表のフォルティウスは、同9位のデンマークを8-2で下し、通算3勝4敗とした。午後には世界ランク7位のスコットランドと戦う。
ここまで4勝2敗と好調なデンマークを相手に、日本は第1エンドでしっかり2点を奪うと、第3エンドも2点を取りきり、上々のスタートを切った。第4~6エンドでは1点、1点、2点で3連続スチール。第6エンド終わりでデンマークが負けを認めるコンシードをした。
スキップの吉村紗也香は「これまでの試合もチーム状態は良くて、アイスの状態をうまく掴みきれず結果としてついてこなかったんですけど、きょうは初戦の気持ちでシンプルに1エンド目からスタートして、いい流れで最後までプレーできた」とうなずき、厳しい戦いが続く中で「まだまだ後半戦の始まり。1つ1つ今できることに集中しながら。結果はついてくると信じてやっていきたい」と、前を向いた。
苦しい戦いが続く日本は前日に米国に痛恨の逆転負けを喫し、4敗目。13カ国で争われた直近3大会で決勝トーナメント進出のボーダーは24年が6勝6敗(同勝敗で2チームが並び、直接対決の結果で1チームが進出)、23年が7勝5敗、22年が7勝5敗となっており、20日は同2位のカナダ、21日は同4位のスコットランドという格上との対戦も残している中で、五輪枠獲得に黄信号が灯った。
1次リーグは出場13カ国が総当たりで争い、上位6チームが突破。1、2位が準決勝に進出、3~6位は4強入りを懸けてプレーオフに臨む。五輪出場枠は開催国のイタリアを含めて10。昨年大会と今大会の成績に応じたポイントで7チームを決定。残り2枠は12月の世界最終予選で決定する。SC軽井沢クが出場した昨年大会は日本は11位で、今大会は上位進出が求められている。