大鵬の孫、夢道鵬が幕下3枚目で勝ち越す「夢に近づけた」3世代関取へ前進
「大相撲春場所・11日目」(19日、エディオンアリーナ大阪)
“昭和の大横綱”大鵬を祖父に、元関脇貴闘力を父に持つ西幕下3枚目の夢道鵬(大嶽)が、荒篤山(荒汐)を押し出し、4勝2敗と勝ち越した。新十両へ前進した。
幕内経験者を相手に大きな白星。埼玉栄から入門した23歳は「大事な一番だったので自分の相撲を取ろうと思った。強い気持ちでいけた。夢に一歩近づけたかな」と声を弾ませた。
2敗目を喫した5番相撲の後、普段は重圧をかけてくる兄の関脇王鵬からさりげなく「幕下でちは力が違うんだから」と励まされた。師匠の大嶽親方(元十両大竜)が年内に定年を迎えることも発憤材料にした。
初場所は東幕下44枚目で7勝を挙げ優勝。うれし涙を流し「来場所は上(十両)を目指せる」と意気込んでいた。初場所後の休み明けから「上がる強い気持ちを持って稽古できた」と、自信を持っていた。
兄の関脇王鵬に続く兄弟関取、祖父と父に続く3世代関取へ、7番相撲も大きな意味を持つ。