注目アマでも突破できないプロテストの狭き門 都玲華「(父に)良い報告ができなくて申し訳ない」

 最終テストを突破できず涙を流した都
 プロテストに合格し、笑顔の馬場咲希
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 「女子ゴルフ・JLPGA最終プロテスト・最終日」(3日、JFE瀬戸内海GC=パー72)

 今年も21人の新たな女子プロゴルファーが誕生した。昨夏の全米女子アマを制した馬場咲希に、トップ合格の清本美波など、受かった者たちは、みな喜色満面の笑顔やうれし涙を流していた。

 しかし、この21人は1次予選などからテストを受けた約700人のほんの一握りに過ぎない。6度目の最終テストで合格をつかんだ高木優奈や5度目のテストだった政田夢乃など、ようやく念願をかなえた選手がいる一方で、合格率約3%の狭き門を突破できず、有力視されていた多数の注目アマも涙を流す結果となった。

 今年7月のミネベアミツミ・レディスで優勝争いも演じてローアマも獲得した都玲華は、合格に4打足りない1アンダーの41位。3度目のプロテスト失敗に、ホールアウト直後は気丈に振る舞っていたものの、その後の取材では「1年間準備をして4日間のチャンスをもらって、通れなかったのは今の実力だと思う」と思いを語ると同時に、涙が止まらず。合格へ献身的にサポートしてくれた父の英樹さんを思うと「良い報告ができなくて申し訳ないですし、来年こそは(合格を)決めないといけないけど、お願いしないといけないのはすごく申し訳ない。長いようで一瞬だった1年間で、合わせる顔もないですけど、今から頑張ろうという気持ちです」と話した。

 今年の日本女子アマを制したルネサンス高3年の飯島早織も、48位の終戦に涙。初テストは残念な結果に終わり「プレー中は(涙を)こらえてたんですけど…。本当にパターが入らなくて、きょうもオール2パットで、どんなにショットがついても72打でしか上がれないパット数。やり切ったと言えばやり切ったけど、だけどパットが入らなかったので、本当に悔しいと思う」と肩を落とした。

 他にも、2年連続で合格に1打足りなかった昨年の日本女子アマ覇者の寺岡沙弥香、元ナショナルチーム所属で、8月のNEC軽井沢72では初日3位も記録した六車日那乃などが合格できず。トップアマやレギュラーツアーで通用する選手でも、不合格になるという厳しい世界だ。

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