幡地隆寛 大爆発「63」暫定17位浮上 海外志向の飛ばし屋 NZオープン制した力は伊達じゃない

 「男子ゴルフ・ISPSハンダ欧州・日本トーナメント・第2日」(26日、太平洋C御殿場C=パー70)

 欧州ツアーと日本ツアーの共催大会。第1Rの続きから再開され、日没のため4組11人が競技を終えられなかった。2月末からのアジアンツアー「ニュージーランド・オープン」でプロ初優勝を果たした幡地隆寛(30)=ディライトワークス=は第1R後半の8番から再開し、同Rは2オーバーの130位の出遅れ。第2Rは8バーディー、1ボギーの63で回り、暫定で17位に浮上する猛チャージをかけた。37位から出た佐藤大平が62をマークし、ヤニク・パウル(ドイツ)らに並んで首位に浮上した。

 これが世界で戦う幡地のゴルフだ。順延から再開された第1R終了後、次の18ホールは63の大爆発で、130位の大出遅れから17位に急浮上。2月末からのアジアンツアー・ニュージーランドオープンを制した力は伊達じゃなかった。

 昨季ツアー4位の平均309ヤードを誇る飛ばし屋。だが、この日はパターがさえた。「去年の秋に変えて、自信を持ってパッティングできるようになった」と、特注でセンターシャフトにしたスコッティキャメロンの「ファントムX」を武器に3番から圧巻の5連続。4番は20ヤードからのお見事チップインだったが、それ以外は3~5メートルをきっちり沈めた。

 ツアー唯一の日欧共催。元々海外志向が強い幡地の頭の中には、岡山・作陽高の後輩が開拓した欧州経由、米国行きの“久常ルート”もちらりと浮かぶ。ジュニア時代は米国での試合に出場し「コースの広さや難しさ、本当に何も歯が立たなかった」。22年には米下部ツアーのQTに出場するも出場権を得られず、「アメリカには悔しい思い出しかないので、やっぱりそこに挑戦したい」と力が込めた。

 猛チャージで週末は面白い位置に飛び込んだとはいえ、首位とは5打差。「(優勝を)意識してもしょうがないんで、まずは明日も良いゴルフをできるように」。2日連続の大爆発で、夢につなげる欧州制覇を狙う。

 ◆幡地隆寛(はたぢ・たかひろ)1993年6月30日生まれ。広島県三原市出身。10歳からゴルフを始め、ゴルフ部のある岡山県作陽高に進学。同校の後輩には渋野日向子や久常涼らがいる。東北福祉大4年の15年には関東学生選手権を制し、同年12月にプロ転向。20~21年シーズンには平均飛距離ツアー1位の313ヤードを記録した。188センチ、98キロ。

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