渋野日向子 3打差4位発進 「パットのミスが少なかった」と笑顔、22日も「欲張らずに」
「女子ゴルフ・Vポイント×SMBC・第1日」(21日、紫CCすみれC=パー72)
今季国内初戦の渋野日向子(26)=サントリー=は4バーディー、2ボギーの70で回り、笠りつ子らとともに4位発進となった。一昨年優勝の青木瀬令奈が6バーディー、1ボギーの67で首位に立った。吉田優利と木村彩子が1打差の2位。小祝さくらは8位。前年覇者の鈴木愛は岩井明愛と29位につけた。開幕戦2連覇の岩井千怜は44位とやや出遅れた。大会は前年までの鹿児島県から会場を移し、名称も変更して実施された。
好天に恵まれ、渋野が鈴なりの観客を引き連れてプレーした。4バーディー、2ボギーで首位と3打差4位発進。耐えながらの丁寧なゴルフに「パットがしぶとく決まった」と国内では約2年半ぶりの1桁順位に、トレードマークの笑顔を連発した。
難コースを攻略してのアンダーパーを目指し、2番と5番でバーディーを重ねた。ともに4メートルほどのパットが最後の一転がりでカップに消え「パットのミスが少なかった」と手応えを話す。
理想のスイングを求め、テイクバックでトップは高めに。今季はクラブ契約を結ばず、クラブの試打も繰り返す。ショットで体が緩み、ボールが右へふけるシーンはあったが、14番は右の林からパーでしのいだ。2~3メートルのパーパットも「怖がらずに打てた」と総合力の高さを示した。
今大会の出場は同じ週に予定されていた米ツアー大会の中止で決めた。優勝から3年半遠ざかる人気選手は大勢のギャラリーについて「日本でしか見られない光景。楽しみたい」と言い、22日も「欲張らずに」をテーマに掲げる。