菅楓華が首位浮上 ショットもパットも絶好調!三度目の正直へ「気合と根性でバーディー」2戦連続2位、今度こそ10代初V
「女子ゴルフ・アクサ・レディース・第2日」(29日、UMKCC=パー72)
35位から出た19歳の菅楓華(ニトリ)が1イーグル、5バーディー、1ボギーの66をマークし、通算6アンダーで首位に浮上した。22歳で前日トップの小林光希は5バーディー、3ボギーの70で回り、首位をキープ。ともに初優勝を目指す。1打差の3位は神谷そら、工藤遥加、イ・ミニョン(韓国)。昨年覇者の臼井麗香は5オーバーで予選落ちした。
「気合と根性で、バーディーを取る!」。報道陣に最終日の抱負を聞かれた菅は、はっきりと宣言した。開幕戦は首位で最終日を迎えたが、岩井千怜に逆転された。前週の第2戦は、吉田優利との大差を詰められなかった。いずれも米ツアーを主戦場にする相手にはね返されたが、今回は“純国内戦”。それだけに、絶対に負けたくない。目標とする10代での初優勝へ、準備は整った。
ショットもパットも絶好調だった。4番でピンそばにつけ、8番で1・5メートルを沈めた後の10番パー5。2オンはならなかったが、残り40ヤードから「寄せにいった」第3打が直接カップインし「びっくりした」という今季初イーグル。これで波に乗り、11番と12番は難しいラインを決めた。グリーン上の好調さは続き、14番ではピン奥10メートルも放り込んだ。
実家から車で20分のコースは、宮崎・日章学園高時代に何度も回った。この大会も小学3年生のころから毎年観戦に訪れ、いつかは自分も、と夢に描いていた。初日から横断幕や名前入りタオルを持った応援団も駆けつけている。
2位に終わった2試合で学んだことは「最終日に伸ばさないと優勝できないこと」という。昨季のポイントランク上位4人が海外に転戦した今季、誰が国内女子ツアーを引っ張るのかは大きな見どころ。菅が勝てば、その最右翼となる。