吉田鈴 今季2勝目!見えたぞ日米姉妹同週優勝 一時首位明け渡すも再逆転 姉・優利にエール「今夜は寝れない。頑張って」
「女子ゴルフ・CATレディース・最終日」(23日、大箱根CC=パー72)
首位から出た吉田鈴(22)=大東建託=がボギーなしの4バーディーで68と伸ばし、通算13アンダーで混戦を制し、6月のヨネックス・レディースに続く2勝目を挙げた。2打差の2位は荒木優奈(21)=Sky。通算10アンダーの3位にAIG全英女子オープンを制した桑木志帆、河本結、神谷そらが入った。
姉に先駆け、妹が優勝を手にした。「今夜はいろんな意味で寝られないですね。頑張ってほしい」。テレビで応援する鈴の優勝は、米ツアーのCPKC女子オープンで首位の山下美夢有と6打差の2位につけ、逆転Vに挑む優利にとって何より刺激になるはずだ。
一時は首位を明け渡し、逆に3打差をつけられたが「トップに立つと体が反応してしまい、スコアを落とす可能性がある」と冷静。10、12番でともに3メートルのバーディーパットを入れ、静かに再逆転の機会を待った。
首位タイで迎えた16番パー4。急傾斜に立つピンを右手前から攻めるつもりだったが、第2打を左に乗せてしまった。「やってしまった」。カップまで12メートル。左からだと、少しのオーバーでもボールは大きくグリーンエッジまで流れてしまう。
タッチを合わせるだけ。そう念じて打つと、ややスライスがかったラインは、まるで初めから収まることが決まっていたかのようにカップへ吸い込まれた。プレー中はめったに笑わないが、奇跡のような事実上のウイニングパットに思わず白い歯をこぼした。
姉を「尊敬しています」と言うが、ライバル視もしている。「姉は23歳から米国に行った。(日本の)メジャータイトルも取っている。一流の選手。(日本4勝の)姉に勝利数で勝ちたい。勝つ大会にこだわりたい」。超える相手は大きければ大きいほどいい。そのためにも、米ツアーで勝ってほしい。
先日、姉に一眼レフのカメラを買ってもらった。次に会った時、日米同週優勝を果たした姉妹として、2ショットに納まることを楽しみにしている。
◆吉田 鈴(よしだ・りん)2004年2月21日、千葉県市川市出身。7歳でゴルフを始め、千葉黎明高から日本ウェルネススポーツ大に進み、24年に4度目の挑戦でプロテストに合格した。プロ2年目の今季、6月のヨネックスレディースでツアー初優勝。姉は日本ツアー4勝で現在は米ツアーが主戦場の優利で、日本ツアー史上4組目となる姉妹優勝となった。153センチ、48キロ。
