吉田優利 米ツアー初優勝 雨中の見事な逆転劇「夢がかなった」 第3打の会心の一打に自賛「もう一生打てない」
「米女子ゴルフ・BMW女子選手権・最終日」(25日、海南パインビーチ・リンクス=パー72」
2位から出た吉田優利(26)=エプソン=が1イーグル、4バーディー、2ボギーの68をマークし、通算17アンダーで4打差を逆転して米ツアー初優勝を果たした。1打差の2位はユ・ヘランと崔慧珍(ともに韓国)。66をマークした畑岡奈紗が通算14アンダーで6位に入り、岩井明愛と千怜の姉妹が11アンダーで15位に並んだ。原英莉花は41位、竹田麗央は49位、古江彩佳と勝みなみは74位だった。
雨中で見事な逆転劇を演じた。最終組の韓国勢のパットが外れて漏れた地元ファンのため息で、先に回り終えていた吉田は勝利を知った。「夢がかなった。本当にうれしい」。日本の仲間のシャンパンシャワーに目を細め、喜びをかみしめた。
4打差を追った相手は今季メジャー2勝の強豪ユ・ヘラン。「前半のうちに追い付くのがセオリー」という青写真を遂行してみせた。2番(パー5)でチップインイーグルを奪うと、再びチップショットを放り込んだ5番からの3連続バーディーで一気に単独首位に。15番の初ボギーは、17番(パー5)で取り返した。左バンカーからウエッジで48ヤード先のピンに寄せた第3打は「もう一生打てない」という会心の一打だった。パットもしっかり決めて差を広げ、勝機を引き寄せた。
米ツアー本格参戦3季目で「こんなにすぐ勝てるとは」と笑う。日本ツアー時代は「普通にプレーして、自分の人生も楽しみたい」と考え、競技に全てをささげてはいなかったと省みる。渡米1年目はシードを確保できないほど苦戦続きで「ゴルフに向き合う時間が増え、もっとやれる余地があったと気づかされた」と明かした。
この日は悪条件の中でフェアウエーを一度も外さず、要所では小技がさえた。飛距離は米ツアーでは3桁順位。パワー不足を完璧に補い「自分のゴルフを貫くことができた」と胸を張った。
◆吉田 優利(よしだ・ゆうり)2000年4月17日、千葉県市川市出身。10歳でゴルフを始めた。千葉・麗沢高1年時の16年にナショナルチーム入り。18年に日本女子アマチュア選手権と日本ジュニア選手権を制覇。19年のプロテストに一発合格した。21年7月の楽天スーパー・レディースで日本ツアー初優勝。23年のワールド・サロンパス・カップで国内メジャー初制覇。国内ツアー通算4勝。24年から米ツアーに本格参戦した。妹の鈴は日本ツアーで今季2勝。158センチ。
