バイデン氏、270獲得でも危機…選挙人「造反・無効」投票は通常ある 手嶋氏指摘

 外交ジャーナリストの手嶋龍一氏が6日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に出演。米国大統領選でバイデン氏が選挙人の過半数270人を獲得した場合でも、270人ギリギリの場合だと、「選挙人投票」(12月14日)で造反投票が出て、当選できなくなる危険性すらあると指摘した。

 選挙人投票は通常はセレモニー的に行われるといい、「通常は全くの形式でニュースにもならないが、今回はここが主戦場になる可能性がある」という。

 バイデン氏が獲得した選挙人全員が宣言通りに投票すれば過半数を超えるが、手嶋氏は「不誠実な選挙人」の存在を指摘。

 番組では、前回2016年の選挙人投票でも、トランプ氏は306人を獲得していたが結果は304人、クリントン氏も232人のはずが227人しか得票が入らず、両陣営で計7人が自陣営候補に入れない「謀反」があったとし、通常から発生していると説明された。

 手嶋氏は「前回は(トランプ氏が過半数を大きく超える)306とっていたので大勢に影響なかったが、今回はギリギリ270のケースだと、たった1人の不誠実で」と、バイデン氏が当選できなくなる可能性が出てくると説明した。

 「これは政治的に問題があるが、違法というわけでない」といい、「まったくセレモニーなどと軽視できない。現に違う人に入れている人はたくさんいる」と語った。

 双方270に届かない場合は、連邦議会の下院の投票で決めることになり、手嶋氏は「トランプ氏が有利になる」と分析した。

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