桂あやめ「松田聖子に偏りすぎ」 めぐまりこは2曲熱唱 松本隆リスペクト演芸祭盛況
落語家・桂あやめ(56)らが30日、神戸市の寄席「神戸新開地 喜楽館」で「松本隆リスペクト演芸会」を行った。2013年から神戸に在住する作詞家・松本隆氏(71)への感謝を込め、その詞に心を動かされた世代の芸人が参加。落語、ものまね、手品などそれぞれの芸に、松本氏の作品を織り込んで表現した。
上限88席とされ、チケットは完売。寄席囃子(ばやし)も「硝子の少年」(KinKiKids)などが流され、喜楽館は『松本隆ワールド』に染まった。
ものまねのめぐまりこは、多数の松本作品がある松田聖子になりきり、ドレス姿で「未来の花嫁」「瑠璃色の地球」を熱唱した。来場はしなかったが、出演者へ花を贈った松本氏に対し「リモート(配信)で見てらっしゃると思うんですけど」と呼びかけ、自身の詞の解釈などをアピール。最後は「これからも聖子、一生懸命頑張ります。先生、よろしく」とあいさつした。
自称「永遠の25歳」の手品師・松旭斎天蝶は「80年代の曲を知らない」と言いながらも「『赤道小町ドキッ』(山下久美子、1982年発売)をどういうわけかカラオケで歌っている」と告白。「木綿のハンカチーフ」(太田裕美)をバックにハンカチマジックで盛り上げた。次から次へ出てくるカラフルなハンカチーフに、客席から拍手が起こった。
トリを務めたあやめは各種の造花を取り出し、花同士が会話する『フラワーアレンジメント落語』の、お題「サカイで一つだけの花」を披露。「赤いスイートピー」(松田聖子)も登場させ、花の“上下関係”を演じて沸かせた。
また、林家染雀が舞い踊る中、「Sweet Memories」(松田聖子)を歌い上げる場面もあったあやめは「(全体的に)『はっぴいえんど』と松田聖子に偏りすぎ」と反省?して笑いを誘った。