日本テレビが２７日、３月２４日放送の「月曜から夜ふかし」で放送した、中国出身女性に対する街頭インタビューに関して、謝罪文を掲出した。

　女性が「あんまり中国にカラス飛んでるのがいないですね」と話した後に、「みんな食べてるから少ないです」「とにかく煮込んで食べて終わり」と発言していたが、「実際には女性が『中国ではカラスを食べる』という趣旨の発言をした事実は一切なく、別の話題について話した内容を制作スタッフが意図的に編集し、女性の発言の趣旨とは全く異なる内容になっていました」と明らかにした。

　【３月２４日の放送ＶＴＲ】

　「この春上京する人へのアドバイスを聞いてみた件」として、地方や外国出身者に街頭インタビューした中で、「中国・広州からきたお姉さん」として中国出身女性をインタビューした。

　女性は、かなり流ちょうな日本語で、「去年の３月うちのバルコニーに、カラスが来て、ハンガーをもっていったのを見て、それからは外で乾かさないです」と語り、スマホで写真を提示。ベランダの欄干の上でカラスが洗濯物を干すハンガーをくちばしでついばんでおり「これ写真、このまま持っていかれたんです」と語った。

　テロップで「東京はカラスに注意」と表示され、再びインタビューへ。

　女性は「あんまり中国カラス飛んでるのがいないですね」と語った。

　その後に、インタビュー場所などは同じ構図で、女性が「みんな食べてるから少ないし」と語っている別カットと、さらに「とにかく煮込んで食べて終わり」と語っているカットが続けて放送され、大きな「笑い声」は入り、画面右下で「※中国全域ではありません」とお断りテロップが表示された。

　映像からは、女性が終始「中国ではカラスを食べる」旨の発言をしているように受け取れる。

　【日本テレビの謝罪文】

　２０２５年３月２４日放送「月曜から夜ふかし」の『この春上京する人へのアドバイスを聞いてみた件』企画の街頭インタビューで、中国出身の女性のエピソードを放送しました。

放送では「あんまり中国にカラス飛んでるのがいないですね」という話の後、「みんな食べてるから少ないです」「とにかく煮込んで食べて終わり」といった女性の発言がありましたが、実際には女性が「中国ではカラスを食べる」という趣旨の発言をした事実は一切なく、別の話題について話した内容を制作スタッフが意図的に編集し、女性の発言の趣旨とは全く異なる内容になっていました。

今回の件は、テレビメディアとして決してあってはならない行為であり、

取材に協力いただいた女性ご本人並びに視聴者の皆様に心からお詫び申し上げます。

また、制作プロセスを徹底的に見直し、再発防止に努めてまいります。

この度は大変申し訳ございませんでした。