【ボート】菅章哉が津周年で涙のG1初優勝 イン逃げ快勝「ゴールでは泣いていた」
「ツッキー王座決定戦・G1」(9日、津)
1号艇で人気を集めた菅章哉(36)=徳島・105期・A1=がインからコンマ10の好Sを決めて堂々の逃げ切り。5回目のG1優出で、うれしい初優勝を決めた。2着は柳生泰二(山口)、3着には土屋智則(群馬)が入った。
水神祭を終えると、着替えることなく表彰式に現れた菅。「ぬれたまま来ました」と開口一番、ファンに満面の笑みを見せた。
予選をトップ通過すると準優、優勝戦もインから力強く押し切る王道の走りで初のG1タイトルを手にした。優勝戦のレース前はSに不安を抱えていたと話すが、SG覇者でもある同期の磯部誠(愛知)にアドバイスをもらい、迷いを払しょく。コンマ10のSを決めると1Mで決着を付けた。「優勝できたのは師匠(近藤稔也=徳島)や参加していた選手の励ましのおかげ。1Mを回った時から感極まり、ゴールでは泣いていた」と優勝の喜びをかみしめた。
2023年9月のからつ周年優勝戦でF。罰則で昨年はG1を走ることができなかったが「目の前のレースをしっかり走ること」を心がけたことが優勝につながった。「報告の電話は妻ではなく、まず師匠にします」。今の自分のスタイルを後押ししてくれた師匠へ最後も感謝を忘れなかった。




