【競輪】ラインを組まない「KEIRIN ADVANCE」が伊東、青森でスタート

 「KEIRIN ADVANCE・F1」(19日開幕、伊東)

 新しい競輪がスタートする-。国際競技の「ケイリン」にならったルールで行われる「KEIRIN ADVANCE」が19日、伊東と青森の2場でスタートする。

 現行の競輪との主な違いは2点。ラインを組まず個人戦。7人全員が単騎戦で走ること。ルールはガールズケイリンと同じインターナショナルルール。先頭誘導員の退避は残り1周半。違反行為は走行注意がなく、重大走行注意か失格と厳しくなっている。

 今開催の賞金、競走得点、違反点数は現行競輪に反映される。とにかく7人全員が自力を出して勝負することがケイリンアドバンスの基本の考え方だ。

 伊東では佐藤慎太郎(48)=福島・78期・S1=が参戦。1月の松阪記念で落車して今場所が復帰戦となる。佐藤にとってミッドナイトは久々の参戦で「競輪場到着は一番だった。ミッドナイトは15時までに入ればいいのを知らなかった。昼メシも出ないのも知らなかった。メシはプロテインがあればいいけどね」と笑顔で話す。

 状態に関しては「松阪の落車は左骨盤の骨折。松阪から自宅に帰るまで車椅子生活。普通の生活ができるようになるまで約2カ月かかった。練習を本格的に始めたのは4月に入ってから」と説明した。

 今開催から復帰を決めた経緯については「状態は5割。万全じゃないかもしれないけど、しっかり休んでも状態が上がるかは分からない。それならば競輪場に入って現場の空気を吸って、気持ちから上げていきたいと思ったので伊東から復帰することを決めました」と話した。

 競走得点は今開催の最上位で3日間1番車が約束されている。初日は「アドバンスはどうなるか分からない。でも、追い込みとしては難しい。包丁を取り上げられた料理人みたいなものだしね。チャンスのある位置から組み立てる」と慎重なコメントを出した。

 しかし、このメンバーに入れば実績は断然。好位確保から差し脚を伸ばして復帰戦で白星ゲットも十分ありそうだ。

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