「ドジャース５－４タイガース」（２７日、ロサンゼルス）

　大谷翔平投手が本拠地で行われた米開幕戦に「１番・指名打者」で出場し、４-３の七回に３番手右腕ハニフィーから左越え２号ソロを放った。三回には昨季サイ・ヤング賞のスクバルから８打席目の対戦で初ヒットなる右前打を記録。開幕３試合で２度目のマルチ安打を達成し、打率・４１７、ＯＰＳ１・５００をマークした。

　打たれた直後、マウンド上の右腕は打球の行方を確認することなく、悔しさをにじませた。メジャー３年目。初めて開幕メンバー入りを果たしたタイガースのハニフィーは七回に大谷に浴びた逆方向への一発を振り返り、「少し中に入ってしまった」と言った。

　最大の武器でもある１５０キロ台半ばのシンカーでカウント１－２と追い込んだところまではよかったが、スライダーとチェンジアップがいずれもボールに。フルカウントからの６球目、１５４キロシンカーを完璧にとらえられ、「彼はすごくいい打者。自分的にはいい球もあったが、失投もあった。あそこに投げてはいけなかった」と消え入りそうな声で話し続けた。