暴言が物議、ONEチャトリ氏が謝罪「海人選手への発言を心より謝罪し、正式に撤回します」相手の体重超過で中止もルール守った海人を非難
格闘技ONEのチャトリCEOは25日、23日にさいたまスーパーアリーナで行われたONE日本大会で、対戦予定だった初代K-1スーパーウエルター級王者のマラット・グレゴリアン(33)=アルメニア=の計量失格により、試合中止となった海人(27)がキャッチウェイトでの試合を受け入れなかったことについて非難していたことについて謝罪するコメントを発表した。全文は以下の通り。
「皆様と同様に、私はマラット・グリゴリアン選手と海人選手の試合を楽しみにしておりました。グリゴリアン選手は制限時間を過ぎてハイドレーションテストをクリアし、350グラムの体重オーバーとなりました。この時点で、グリゴリアン選手にはファイトマネー総額の20%が没収され、海人選手に渡るというペナルティが課されていました。体重オーバーが1ポンド(約454グラム)未満の場合、世界の主要な格闘技団体における標準的な対応は、キャッチウェイトでの試合を交渉することです。当然ながら、海人選手が試合を辞退されたことに私は残念な気持ちを抱きました。
しかしながら、ONE ChampionshipのCEOとして、このような感情を記者会見の場で表現したことは不適切でした。海人選手の勇気の欠如に関する発言につきまして、心より謝罪し、正式に撤回いたします。海人選手は日本で高く尊敬されているチャンピオンです」
この試合は、グレゴリアンが前日計量で尿比重を計測するハイドレーションテストの尿サンプルを制限時間以内に提出できず、その後、制限時間後に提出したものの、350グラムの体重超過で計量失格。さらに、ONEによればキャッチウェイトの交渉をしたものの海人が受け入れず不成立となり、大会当日になって試合自体の中止が決まった。
ただ、この一件に関してチャトリCEOは大会後の会見で「海人は一番簡単な道を選んだ。キャッチウェイトに合意せず、試合が実現しなかった。(海人が)恐れを持っているから戦わない道を選んだのではないかと思っている」と、違反したグレゴリアンではなく、ルールを守った海人への批判を展開。「(体重超過は)わずかなものだったので、戦うチャンスはあったと考えている。海人はファイトマネーは全額もらっている。本当のファイターだったら戦うべき。5パウンド(約2・2キロ)違ったらわかるが、(超過は)300グラムだけ」と矛先を海人に向け続け、「海人は(今いる)小さなプロモーション(興行)で試合をすべきだ」と悪らつな捨てゼリフまで吐いていた。
これを受け、海人が所属するシュートボクシング協会は24日、ONEに対して抗議文を提出。「公式計量の規定時間の約1時間後に現れたグレゴリアン選手のハイドレーションテストには、規定時間を超過していたため日本の医療従事者が計量会場から退席しており、グレゴリアン選手が行ったハイドレーションテストには疑念が残るものでした」とし、「『オーバーしたのはたった300グラム』、『彼は怖がって戦わない道を選んだ』などのあまりに無責任な暴言は看過できるものではありません。海人への侮辱的な発言については撤回および謝罪を要求するものであります」と怒りをにじませていた。
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