広島左腕カルテット 盤石の無失点リレー「『無』でやっています」高橋から塹江&森浦&ハーン 新井監督「みんな良かった」

 無失点リレーした(左から)高橋、塹江、森浦、ハーン
 ベンチからグラウンドを見つめる(左から)森浦、佐藤柳、塹江、高橋(撮影・市尻達拡)
 1回を無失点と好投したハーン(撮影・市尻達拡)
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 「オープン戦、広島1-4ロッテ」(15日、マツダスタジアム)

 広島はロッテに敗れたが、救援陣がそろって結果を残した。六回以降は高橋昂也投手(26)、塹江敦哉投手(28)、森浦大輔投手(26)、テイラー・ハーン投手(30)が好投して無失点リレーを完成させた。昨季わずか1試合の登板に終わった高橋はアピールを続け、開幕1軍を射程圏に捉えている。広島が誇る“左腕カルテット”がシーズンでも躍動する。

 雨粒がユニホームをぬらす悪条件でも、盤石ぶりは変わらない。自慢のリリーフ陣が、今季も期待に応えてくれそうな気配を漂わせた。

 まず先陣を切ったのは高橋。六回先頭の中村奨を直球で右飛。上田にはカットボールで三直に仕留めると、田村は144キロ直球で二直に退けた。「テンポ良くゾーンで勝負することができた」。前回11日、DeNAとのオープン戦では先頭打者に四球を与え、宮崎に2ランを被弾していた。

 その反省を含め、この日は修正。「力を抜いて投げることが長所なのに、前回は(抑えてやろうという)欲が出た。あえて力まないという中で、いい投球ができた」と収穫を持ち帰った。

 七回は塹江が三者凡退の好投。「(これまで)カットボールが使えていなかったので、そこをテーマに投げた。強いボールが投げられたと思う。数試合前からシーズンと同じ気持ちで投げている」と頼もしい。昨季53試合で防御率1・58の安定感は今年も健在。ブルペンに欠かせぬ存在として、準備は整いつつある。

 八回は森浦がバトンを受けた。先頭・石川慎に内野安打を許すも、代打・寺地はスライダーでバットを折って遊ゴロ併殺。後続も寸断した。「併殺がほしいところで取れた。しっかり調整して開幕に向かっていきたい」と誓いを新たにした。昨季53試合に登板したリリーバー。今季もタフな場面で役割を全うしていく。

 最後はハーンが無失点に抑え“左腕カルテット”による無失点リレーが完結。新井監督は「きょうも、後から行くピッチャーはみんな良かったと思いますよ」と各自の仕上がりに笑顔を見せた。

 実績組の塹江、森浦、ハーンに負けず劣らずのアピールを続けるのが、開幕1軍を目指す高橋。昨季はシーズン最終戦のみの登板に終わったが、キャンプから牙を研いできた。「(投球が)良くなった契機は何も考えないことだった。ガツガツいく気持ちを抑えて『無』でやっています」と気持ちの持ちようが好結果に直結している。

 充実のリリーフ陣に、菊地原投手コーチも「いい競争が続いている。みんなで高め合えたら」と相乗効果を期待した。中継ぎに左投手が豊富に存在するのも、カープならではの武器。多彩なメンバーで、今季も勝利へのバトンをつないでいく。

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