寿命をのばすスポーツ、なんと9.7年という競技も! エビデンスはさておき、まずは仲間と楽しくやるのが一番
私はテニスを趣味として楽しんでいますが、信頼できる研究によるとテニスはなんと9.7年も寿命をのばすらしいです。
以下バドミントン6.2年、サッカー4.7年、サイクリング3.7年、スイミング3.4年、ジョギング3.2年、徒手体操3.1年、ジムでのエクササイズ1.5年となっています。ラケットスポーツが特に寿命を伸ばす可能性があると推察できます。テニスやバドミントンは心肺機能の向上や筋力強化を行えると同時に、道具を使い戦略を練ることにより認知機能の維持、向上に寄与する可能性が指摘されています。テニスで仲間と交流することは精神的な健康にも良い影響を与えるとも言われています。
またウォーキングが健康寿命を伸ばすことは周知の事実で、私は職場と家の往復を電車通勤にすることで、意識的に歩くようにしています。速歩きが最も効果的で、朝は特に時間がないため自然と速歩きになります。
さらに、水泳も取り入れることで、全身をバランスよく鍛えられると考えています。水泳は関節に優しく、筋力と心肺機能を効率よく鍛えることができるため、特に高齢者や関節に負担をかけたくない人にとって理想的なスポーツです。
私が通っているテニスクラブでは水泳もできるので、テニスの後に水泳をすると筋肉をクールダウンしつつ鍛えることができる完璧な運動レシピになるかもと考えていますが、やり過ぎになるかもしれないのでまだ実施するか思案中です。アスリートが短命であるというエビデンスもあるので、過度な運動は逆効果になる可能性が高いと思われます。
エビデンスはさておき、とにかく好きなスポーツを仲間と楽しくわいわいやるのが一番健康に良いと思われます。
◆西岡清訓(にしおか・きよのり)兵庫県尼崎市の「にしおか内科クリニック」院長。呼吸器、消化器疾患を中心に一般内科診療などを行っている。