阪神・富田 2被弾も収穫ラス投 開幕前に「いい課題」 藤川監督信頼揺るがず開幕2戦目任せた!
「オープン戦、阪神3-3オリックス」(22日、京セラドーム大阪)
少し苦しみながらも、試合後の阪神・富田蓮投手(23)の顔に悲愴(ひそう)感はなかった。今年の実戦では計16回無失点だった中で浴びた1軍先発の洗礼。ただ、だからこそ開幕前にしっかりと課題が浮き彫りになった。
「初回からああいう形で1点先制させてしまったところにも力が入っちゃいましたし、変化球も全体的に浮いていたところがあった。いい課題が出たかなと思います」
初回先頭の中川に安打を許すも、西野を二塁併殺。ただ、続く紅林に高めに浮いた直球を右翼ポール際に運ばれた。序盤から変化球が高めに浮く場面が目立ち、四回は頓宮に高めに浮いたカットボールを捉えられ、まさかの2被弾となった。
一番の要因は「緊張」だった。「打席に入るってなるだけでも、元々得意ではないので、そっちの緊張の方が多くていろいろ不安があった」。1軍公式戦では23年の1打席だけだった中、二回1死一塁で送りバントを決められず、3球で空振り三振。「バッティングに関しても悪いところが全部出た」と大反省しながらも「知れて良かったじゃないですけど、次に生かせるなというのはあった。自分を助けるためにもしっかりやっていけたら」と前を向いた。
手応えを得た部分もあった。五回は直球を多投。2死三塁を切り抜け「真っすぐの強さも出ていましたし、ああいう強さの中で変化球を交えるというのが改めて大事だなと思った」と再認識した。
5回7安打3失点にも藤川監督は「すごく緊張しているようにしか見えなかったですけど、それがプレシーズンのところで、来週、少しは楽にいけるんじゃないかな、と思いますけどね」と開幕2戦目の29日・広島戦(マツダ)の先発へ信頼を寄せる。「ピッチングに対しての自信はしっかりあるので、バッティングを頑張ります」と最後まで打撃を反省した富田。「今日の試合がいい方向にいくように準備したい」。見つかった課題に取り組み、1週間後を万全の状態で迎える。
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