「二刀流」“はるすみ”ペアで結成1年でV りくりゅう欠場で1組だけ参加 年齢制限で4季後の再結成目指す

 金メダルを手に記念写真に納まる村上遥奈、森口澄士組(撮影・高部洋祐)
 熱演する村上遥奈、森口澄士組(撮影・高部洋祐)
 熱演する村上遥奈、森口澄士組(撮影・高部洋祐)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(25日、東和薬品ラクタブドーム)

 ペアのフリーが行われ、シングルとの「二刀流」に挑む“はるすみ”ペアこと村上遥奈(14)、森口澄士(20)組=木下アカデミー=がフリー107・86点、合計162・07点で初優勝した。

 今大会は“りくりゅう”こと三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が飛行機の遅延とロストバゲージで欠場しており、1組だけの参加だった。村上は今大会の女子で17位。森口はペアフリーから約4時間後に男子フリーに出場する。

 結成1年の“はるすみ”は、息の合った演技で男性が女性を頭上に投げて回転させるダブルツイストリフト、高く掲げるリフトなどを決めた。また、圧巻はシングル選手らしいジャンプで、サイドバイサイドと呼ばれる同ジャンプを2人で跳ぶ技で、3回転サルコー-3回転トーループ-ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)の3連続を決め、0・77点の加点を得た。

 「大きな舞台で観客の声援がうれしかった」と村上。森口も「いい経験になった。大きな舞台で金メダルが取れるカップルになっていきたい」と、初の勲章を握りしめた。

 頭角を現した2人は、年齢制限の関係で来季から森口がシニア、村上がジュニアのカテゴリーに入るため、来季からペアとして試合出場ができなくなる。森口は「努力して3、4年後に大きな大会に出られるように頑張っていきたい」と話し、ペア継続の意向を示した。村上は26-27年シーズンからシニアに入るため、4シーズン後の再結成を目指す。

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