スノボ女子 日本勢が表彰台独占 金メダル獲得の村瀬は五輪へ向上心尽きず「てっぺんを目指し、笑顔で帰れるように」
「スノーボード・世界選手権」(29日、サンモリッツ)
ビッグエアで女子の村瀬心椛(20)=TOKIOインカラミ=と男子の木俣椋真(22)=ヤマゼン=がでともに初の金メダルを獲得した。女子は2位に岩渕麗楽(23)=バートン、3位に深田茉莉(18)=ヤマゼン=と日本勢が表彰台を独占した。スキー、スノーボードの世界選手権で日本勢が表彰台を占めたのは、1999年大会のジャンプ男子ノーマルヒルで優勝した船木和喜ら以来、26年ぶり3度目。男子も2位に長谷川帝勝(19)=STANCER=が入り、来年のミラノ・コルティナ冬季五輪に向け、大きく期待が高まる好結果となった。
優勝が決まって迎えた村瀬の最終滑走。迷わず、難度を上げた横3回転半技に挑んだ。失敗して「やりたい技をちゃんと着地できずに悔しい」と言えるのが女王の強さ。表彰式を終えても「真ん中に立つことができて自信もついたけど、もっと頑張ろうと思えた」と、向上心が尽きなかった。今大会2個目のメダルで、1年後の五輪に一層期待が膨らんだ。前回銅メダリストは「てっぺんを目指し、笑顔で帰れるように」と気合十分だ。