テレビ朝日系「耳の穴かっぽじって聞け！」が１８日に放送され、Ｍ－１グランプリ２０２２の王者で、ウエストランド・井口浩之がＭＣを務めた。

　この日の放送は、お笑いトリオ・パンサーの向井慧、女性芸人・吉住がゲスト出演。向井が日頃の不満や芸人としてのこだわりを書きためている「毒だしノート」を公開した。

　向井のノートには「お笑いを外側から語りはじめたら終わってしまう。少しでも内側にいる努力をしなければ。ノブコブ徳井さんにならないように」と具体例に、平成ノブシコブシ・徳井健太の名がつづられていた。井口は「名前、言ってんじゃねえかよ…。名前、出ちゃってるんだよ！」と苦笑した。

　徳井は著書「芸人による芸人批評」に代表されるように、芸人たちを客観視した分析や考察が話題だが、向井は「外からしゃべり出したら、これはもう、少なくとも僕らが好きな芸人さんと一緒に仕事するのが難しくなるなっていう感覚があって」と自身の見解を示した。

　向井は「ど真ん中はネタ。ネタをしているっていうのが芸人としての中央。そこから全員、個々の内側、外側は違うでしょうけど、バラエティーにしっかり出ているとか、要はお笑いを試される場所を断っていないみたいなことが一応、芸人の内側」と主張。

　「それこそラジオとかやってると、ちょっと触れたくなっちゃう。メタ的なお笑い界とか、それこそ、このネタのココがすごいとか。芸人って、そこらへんが敏感な生き物だから一瞬でも完全に外からしゃべり出したら、少なくとも僕らが好きな芸人さんと一緒に仕事するのが難しくなるなっていう感覚が」と話した。

　井口から「徳井さんはそうなっちゃってる？」と聞かれた向井は「もう、終わった」と苦笑。さらに「自分はちょっと、そうじゃなくいたい」と率直に明かしていた。