「ワールドシリーズ、ヤンキース６－７ドジャース」（３０日、ニューヨーク）

　文句なしの活躍でワールドシリーズＭＶＰに輝いた。ドジャースのフリーマンが９月末に負傷した右足首痛を抱えながら、逆転サヨナラ満塁弾を含む４本塁打、シリーズ記録に並ぶ１２打点と堂々の主役を張った。「子どもの頃に夢見たことを、ワールドシリーズでやってみせた」と感慨に浸った。

　苦難の続いた１年だった。けがに加え、夏には急病で入院した息子に寄り添うため一時チームを離脱した。復帰した際は、退院を記念したＴシャツを大谷らナインが着用。３５歳のベテランは「打点を挙げられるのは仲間が出塁してくれるから。それこそがチームメートだ」と感謝を口にした。

　ブレーブスにいた２０２０年にナ・リーグＭＶＰに輝き、２１年のワールドシリーズ優勝を手土産にドジャースへ加入した。２度目の栄冠を手にし「終わってみれば全てに意味があった」と実感を込めた。