36歳・井岡一翔「どうせなら超えたい」日本選手最年長世界奪取誓う マルティネスと昨年7月以来の再戦決定

 ボクシングの前WBA世界スーパーフライ級王者で4階級制覇王者の井岡一翔(36)=志成=が、WBA同級王者のフェルナンド・マルティネス(33)=アルゼンチン=と5月11日に大田区総合体育館で再戦することが26日、主催者から発表された。昨年7月に判定負けして以来のダイレクトリマッチで、当初は昨年の大みそかに予定されていたが、マルティネスがインフルエンザに感染したため中止となっていた。勝てば国内最年長記録を更新する36歳1カ月での世界王座奪取となる。

 仕切り直しの雪辱戦が正式に決まり、井岡はホッとした様子で心境を語った。「この試合を発表できることを信じて日々トレーニングすることしかできなかった。難しい気持ちもあったが、試合が実現すると信じてやってきた」

 昨年7月、当時WBA王者の井岡はIBF王者だったマルティネスと統一戦を行ったが、強打の相手に押し切られて判定負け。当初は昨年の大みそかに再戦が設定されたが、マルティネスが来日後にインフルエンザに感染したため試合前日に中止が決まった。14年ぶりに試合のない大みそかを過ごし、モヤモヤしたまま正月を迎えたが、「ボクシングを続けること、自分が決めた気持ちに変わりはなかった」と、この一戦に懸ける思いに黙々と薪(まき)をくべてきた。

 今月24日には36歳の誕生日を迎えた。「36歳になって、今こうしてボクシングを続けていると思ってもいなかった」。感慨を込めつつ「必ず次の試合に勝ち、1年でも1試合でも長く続けられるように、タイトルをもう一度取って返り咲きたい」と決意を新たにした。

 36歳1カ月での世界王座奪取となれば、国内では元世界3階級制覇王者の長谷川穂積が持つ35歳9カ月の最年長記録を更新する。当初の昨年大みそかの時点では届かなかった金字塔だけに、「どうせなら超えたい。21歳で初めて世界王者(プロ7戦目で当時の最速タイ記録)になって、その(最年長)記録も更新できたら大きな意味をなす」と意欲を燃やした。

 ◆最年長での世界王座獲得 2011年5月、当時46歳4カ月のバーナード・ホプキンス(米国)がWBC・IBO世界ライトヘビー級王者ジャン・パスカル(カナダ)に判定勝ちし、ジョージ・フォアマン(米国)が持っていた45歳9カ月での最年長世界王座獲得記録を更新した。さらに、ホプキンスは14年4月に行われたWBAスーパー王者ベイブット・シュメノフ(カザフスタン)との統一戦を制し、自身の持つ最年長王座獲得記録と最年長防衛記録をともに49歳3か月に更新した。

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