米にわく害虫として知られるコクゾウムシ。

今SNS上ではそんなコクゾウムシを鮮明に捉えた写真が大きな注目を集めている。

「転売ヤーから買う米はコクゾウムシ発生のリスクがあるから買うなというTweetを見ました。見た事のない人も多いでしょうから見せてあげましょうコクゾウムシ。」

と件の写真を紹介したのは生物写真家の森久拓也@眼遊さん（@ganyujapan）。

白い米粒の中をウヨウヨとうごめくコクゾウムシ。これは森久さんが玄米のまま米袋を、温度管理していないプレハブの倉庫で１年間保管した結果だという。

昨今の米転売問題に言及し「転売ヤーから買うと、この様にずさんな管理をしていた米にあたる確率が高いです」と警鐘を鳴らす今回の投稿について森久さんにお話を聞いた。

ーー一連の写真を撮影された経緯は？

森久：農家の方から直接購入したお米をプレハブの物置にしまっておいたのですが、袋を開けるとコクゾウムシだらけになってしまっていました。コクゾウムシは天日干しすると逃げると聞いたので、天日干しする際にコクゾウムシの写真を撮影しました。うわさ通り、数時間も経つとコクゾウムシはすっかりいなくなりました。お米がもったいないので食べてみたのですが、全く美味しくありませんでした。これは真夏も温度管理することなく、放置していたので、虫害がなくとも既に不味くなっていたと思います。

ーー転売ヤーの米買い占め問題について。

森久：コロナ下ではマスクの買い占めで本当に困りました。現在は息子が集めているポケモンカードも転売ヤーが買い占めるので全く手に入らなくなっています。普段から転売ヤーには憎しみの感情しか持ち合わせておりませんでしたが、国民の主食であるお米にまで手を出すなど、卑劣極まりないと憤っております。私がせめてできる抵抗ととして、この様な情報を拡散する事で、みなさんに転売ヤーからお米を買うリスクを知っていただき、長期的に転売ヤーに損害を与えることができればと思っています。

ーー投稿に大きな反響がありました。

森久：反響の大きさに驚きました。米の買い占めにはみなさん大変怒っていると感じました。

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SNSユーザー達から

「成虫は米研ぐときに浮いてくるからまだマシ。 ホントにヤバいのは米粒の中にいる幼虫。 餅は餅屋、米は米屋ですよホント。」

「家庭でも暖かくなれば普通にわきます。 システムキッチン備え付けの米びつにもわきました。 以後、購入後すぐに冷蔵庫に。 いつも買ってるお米屋さんに聞いてみたら、 『虫もわかないようなお米食べたいですか？』 ごもっとも。普通のお米屋さんは管理をきちんとされてます。」

「ということは。。。。コクゾウムシの卵はしらないあいだに食べてるということか。。。。 知らんかった。」

など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。コクゾウムシは高温多湿な環境で発生するので米を密閉容器に入れて冷蔵庫に保管することで防げる。健康に大きな害はないとされるが、アレルギーの報告もあるので重々ご用心いただきたい。

なお今回の話題を提供してくれた森久さんは紫外線を使って、生物が蛍光する様子を撮影する珍しいタイプのフォトグラファー。X上で数々のロマンあふれる生物写真を公開しているので、ご興味ある方は要チェックだ。

（まいどなニュース特約・中将 タカノリ）