「猫は液体」と言われるように、小さな箱や隙間にすっぽり入ってしまう猫。今、X（ツイッター）では、意外な“モノ”に入り込んだ猫が話題になっています。

注目を集めたのは、元保護猫の「うに」ちゃん。三毛柄が愛らしい3歳の女の子です。飼い主さん（@unikomugin）は「私の抜け殻は楽しいかい？ 笑」とのコメントとともに3枚の写真を投稿しました。

1枚目には、ズボンの片足に潜り込んでじっとしている姿が。2枚目には、ひょっこり顔をのぞかせてカメラを見つめる姿、3枚目には同居しているサバ白猫の「あずき」ちゃんがズボンに手を伸ばし、シャムトラ猫の「こむぎ」ちゃんがその様子をじっと見守っている姿が写っています。

当のうにちゃんは、いたって冷静。「何か？」とでも言いたげな表情を浮かべながら、ズボンのフィット感を楽しんでいるようにも見えます。この投稿は、多くの人に目に留まり、2.8万件を超える“いいね”を集めました。うにちゃんは、このあとどうなったのでしょうか。当時の状況について飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

■「出たくないニャン！」このあとどうなった？

ーー撮影時の状況を教えてください。

「朝、パジャマから仕事着に着替えたあと、ふと見ると、うにがパジャマのズボンに入り込んでいました。どの子も脱ぎたての服に潜り込むのが大好き。ただ、うにがここまで深く入り込むのは初めてでした。このときは、脱ぎ捨てた服の形状が潜り込みやすかったのかなと思います」

ーーうにちゃんの姿を見たとき、どのような感想をもちましたか。

「最初は上から見ていたので『おっ！ すごい上手に入ったじゃん！』って思いました。顔を見ようと正面に回り込んでみると、表情もさることながら全体のフォルムがおもしろいな！となって……。思わず、写真を撮りました」

ーーこのあと、どうなったか教えてください。

「この状態が心地よかったのか、他の子にちょっかいを出されてもしばらくこのまま動きませんでした。そのうち仕事に行かなくてはならない時間になったため、悩みましたが出てもらうことに……。よほど気に入ったらしく、出されることが嫌だったようで『ムームー』と鳴いて抗議されました」

ーーうにちゃんは、どのような性格の猫ちゃんですか。

「うには、生後10日ほどで紙袋に入れられ捨てられて、殺処分寸前のところ、ご縁があってうちに来て、ミルクから育てた子です。性格は一言で言えば、まさに天真爛漫そのもの。猫らしく？ 自由で気ままなタイプで、3匹の中ではいちばん抱っこが好きな子でもあります。カラスに対してだけクラッキングしたり、追いかけっこが好きで、他の子にけしかけては家中を駆け回る毎日です」

飼い主さんのおうちで幸せな猫生を送るうにちゃん。この微笑ましい日常のワンシーンにほっこりする声がたくさん寄せられています。

「上手に入ってますね」

「みのむしねこ」

「へんな生き物、発見～！」

「ぴったりフィットでいいかんじれしゅ！」

「ホカァ～ とした穴、猫には魅力的すぎる」

「かわいすぎる～。お手々ちょいちょいされてるのもまた良いですね」

「猫ちゃんの体勢がボンヤリと布の形で伝わってくるのがかわいすぎる」

（まいどなニュース特約・梨木 香奈）